hibibikki日々々記

2025.01.26
変わるもの

昨日は砂丘館の蔵で行われた堀川久子さんの踊りの公演を観に行った。朝からくるくる目まぐるしく天気が変化する、いかにも新潟らしい日だったけれど、公演が始まったらすーっと晴れて蔵の窓から明るい日差しが差し込んだ。小さな埃がチラチラと光って、堀川さんの黒い衣装の手前で舞っている。目の焦点を小さな光に合わせると、その向こうで踊る堀川さんの姿が幻のように滲んで見えてくる。一つの空間としか認識できていないけれど、本当はいろんなレイヤーがここにあるのだ。堀川さんが空間を、壁を、床を、抱きしめるように、追いやるように動く。私には見えていないものが浮かび上がってくるようで、気持ちが揺さぶられた。

砂丘館を出た後、「まちの日々180」vol.10の追加納品をしにジュンク堂書店に行く。売れていますよと言われて嬉しい。しぶとくいこう。さらにその後、駅前の飲み屋で友人と合流。一緒に飲むのはものすごく久しぶりだ。途中で店を変えて、気がついたら6時間半も飲んでいた。ちょっと飲み過ぎだね。

昨日の酒が響いて、さすがに今日はぐったり。BS11の「オックスフォードミステリー ルイス警部」(大好き)を見てダラダラ過ごしていたら、従兄弟から電話があった。叔母が亡くなったという。1月29日が通夜で、30日が告別式。参列すると伝えて電話を切ってから、葬儀の日が私の父の命日だと気がついた。

変わりないように思える日常も、本当はどんどん変化を続けている。