hibibikki日々々記
2025.01.17
1月17日
30年前、私は広告代理店の社員で、1月17日の朝8時からクライアントの会社で打ち合わせの予定だった。前日からひどく荒れた天気になっていたので、念のため始発に乗るつもりで朝5時に起床。予報通りの猛吹雪だったが、電車はどうにか動いているようだったので駅に向かった。遅れてきた電車はノロノロ進み、遅延をさらに膨らませた。タクシーを捕まえてクライアントの会社に着いたのは約束の数分前だった。新聞社広告局担当者と合流して打ち合わせ相手が来るのを待ったが、結局この日の打ち合わせは延期になる。まあこの吹雪だから、仕方がないか。そう言いながら広告局担当者と古い喫茶店に場所を移して、しばらく話をした。何を話したかは覚えていない。小一時間過ごして外に出ると大通りの大型ビジョン一面に火災風景が映し出されていて、二人で唖然とする。そのときはじめて、大きな地震があったのだと知った。
何度も繰り返し、思い出す。凍えながら立ち尽くした時間。